
「せっかく費用をかけてリニューアルするなら、最先端のおしゃれでかっこいいデザインにしたい」
中小企業の経営者様やWeb担当者様から、このようなご相談をよくいただきます。
自社のサイトがスタイリッシュになれば、社内のモチベーションも上がります。もちろん、取引先に見せたくなる気持ちも、よく分かります。
しかし、ここにBtoB(企業間取引)ならではの落とし穴があります。
「かっこいい」「おしゃれ」という理由だけでデザインを決めてしまうケースがあります。その結果、リニューアル前よりも問い合わせが減ってしまうことが実際にあるのです。
今回は、MUUGMUUGのこれまでの制作経験からお伝えします。
中小企業のBtoBサイトが陥りがちなデザインの罠を解説します。あわせて、新規受注につながるために本当に必要なデザインの考え方もご紹介します。
中小企業が陥りがちな「かっこいいサイト」の罠
実は、BtoBサイトには「失敗するかっこいいデザイン」によくある特徴があります。
イメージ重視で、何をやっている会社か分からない
トップページを開くと、美しい風景動画や抽象的な英語のキャッチコピーが広がります。
一見かっこいいものの、「何を売っている会社か」が初見で伝わりません。そのため、離脱されやすいサイトになってしまいます。
デザインを優先しすぎて、知りたい情報が見つからない
メニューボタンがどこにあるか分からない。文字が小さくて読みにくい。スクロールしても次の情報が出てこない。
このように、「クリエイティブすぎるサイト」は、ユーザーにストレスを与えることがあります。
スマホで見ると、崩れていたり使いにくかったりする
パソコンの大きな画面で見ることだけを前提に作られたデザインがあります。
そのため、スマホやタブレットで操作性が著しく低下することがあります。
これらのサイトに共通しているのは、「作り手の自己満足」になっている点です。
つまり、肝心の「顧客(ユーザー)」の視点が抜け落ちています。
BtoCとBtoBで「デザインの役割」は180度違う
それは、BtoC(個人向け)とBtoB(企業間取引)とで理由が異なるからです。
つまり、ユーザーが購入(問い合わせ)を決める心理が、全く違います。
| 項目 | BtoC(個人向け) | BtoB(企業間取引) |
| 購入の動機 | 「感情」や「直感」(あ、これ可愛い!欲しい!) | 「論理」や「納得」(この会社なら課題を解決できそうか?) |
| 決裁者 | 本人(その場ですぐ買える) | 複数人(担当者が上司や役員へ稟議を通す必要がある) |
| 重視すること | トレンド、ブランドイメージ | 信頼性、実績、明確な費用対効果 |
彼らが求めているのは、おしゃれな雰囲気ではありません。
また、「自社の悩みを解決してくれる、信頼できるパートナーかどうか」です。
つまり、BtoBにおける良いデザインとは、見た目の美しさではありません。
「企業の信頼感をカタチにし、知りたい情報へ迷わず案内する設計」のことです。
見た目のデザインだけでなく、どのように課題整理をしてくれるかも大切な視点です。
また、公開後まで見据えて提案してくれるかといった視点で比較することも重要です。
なお、ホームページ制作会社の選び方については、こちらでも詳しくご説明しています。
BtoBホームページに本当に必要な「3つのデザイン思想」
そこで、私たちがBtoBサイト制作で大切にしている3つの視点をご紹介します。
「3秒」で何ができる会社かが伝わる、言語化されたデザイン
サイトに訪れたユーザーが、そのまま読み進めるか離脱するか。
その分かれ目は「最初の3秒」だと言われています。トップページの目立つ位置(ファーストビュー)に、刺さる言葉を配置すること。
そして、事業内容が一目でわかるビジュアルを配置すること。これがBtoBサイトにおける最重要のデザインです。
ユーザーの検討プロセスに沿った「導線設計」
「強みは」「実績は」「費用は」「問い合わせよう」——このような思考の流れがあります。
そのため、その流れを邪魔しない、ストレスフリーなレイアウトが必要です。また、スムーズにスクロールやページ遷移ができることも重要です。
たとえば株式会社協和様の事例では、Web経由の問い合わせが受注につながりました。
そのプロセスを、お客様の声としてご紹介しています。
社内稟議に耐えうる「信頼感と安心感」
「デザインは今風だけど、中身が薄くて信頼できない」と思われたら終わりです。
そのため、誰が見ても「しっかりした会社だ」と思ってもらえることが大切です。誠実さと透明性(情報の見つけやすさ)をデザインで表現する必要があります。
BtoBサイトでよくある失敗事例
リニューアル後に「思ったより成果につながらなかった」というご相談があります。
実は、そこにはいくつかの共通パターンがあります。
事例1:デザインを一新したのに、かえって問い合わせが減ってしまった
見た目を刷新したものの、事業内容や強みが伝わりにくいデザインにしてしまうケースです。
そのため、リニューアル前よりも問い合わせが減ってしまいます。デザインを変えること自体が目的化してしまうことが原因です。
「誰に何を伝えるか」という設計が後回しになってしまうのです。
事例2:海外の参考サイトを意識しすぎて、日本の商習慣に合わなかった
海外サイトを参考にしすぎ、会社概要や実績の情報が最小限になるケースです。
そのため、「どんな会社か分からず不安」という印象を与えてしまいます。
事例3:スマホ対応を後回しにしてしまった
PCでの見え方を優先し、スマホでの表示確認が公開直前になるケースです。
そのため、ボタンが押しにくい、文字が小さいといった不具合が残ったまま公開してしまいます。
事例4:公開後の更新のしやすさを考えずに作ってしまった
デザイン性の高いテンプレートを採用し、更新のたびに依頼が必要になるケースです。
そのため、実績やお知らせの更新が滞ってしまいます。情報が古いまま放置されたサイトがあります。
そのようなサイトは、ユーザーに「今も活動しているか」という不安を与えます。
こうした失敗の多くは、事前に防ぐことができます。
つまり、「デザインを決める前に、目的とユーザーの視点を整理できているか」がポイントです。
まとめ:「成果」から逆算したデザインを
リニューアルする目的の多くは、デザインを変えること自体ではありません。
「新規の問い合わせや受注を増やすこと」が本来の目的です。そのためには公開時の見た目だけでなく、公開後の運用も重要になります。
情報を更新しやすいか、改善を続けやすい設計になっているかがポイントです。
なお、ホームページ公開後の運用や改善のポイントは以下記事でも詳しくご説明しています。
関連記事:ホームページは作って終わりじゃない|公開後にやるべき運用や改善とは?
テンプレートに当てはめただけの格安制作では、御社独自の強みを表現できません。
また、信頼感を伝えることも難しくなります。ただし、見た目の派手さだけを追求したデザインも、ユーザーの離脱を招きます。
最近では、補助金制度を活用してホームページをリニューアルする企業も増えています。
中長期的な運用も見据えた進め方が注目されています。なお、補助金活用については、以下の記事で詳しくご説明しています。
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私たちは、東京都内の中小企業様のホームページ制作を数多く手がけてきました。
港区・品川区をはじめ、幅広いエリアでの実績があります。お客さまがどんな課題を抱えていて、サイトのどこを見るのか。
そこから逆算して、構成やビジュアルを練り上げていきます。
このように、それが中小企業のビジネスを後押しするWebデザインだと考えています。
サイトの機能に不安を感じていませんか。
「自社の強みを正しく伝えたい」とお考えなら、ぜひご相談ください。
もちろん、私たちMUUGMUUGが、丁寧にサポートいたします。
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