「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない」
制作やリニューアルのご相談で、繰り返し耳にする言葉です。デザインを一新しても、掲載情報を増やしても、成果が変わらないケースは珍しくありません。
一方で、同業種・同規模の企業でも、ホームページ経由で継続的に問い合わせを獲得している会社があります。その差は、実はデザインの巧拙だけではないところにあります。
この記事では、これまで携わってきた企業サイト制作の中で見えてきた「問い合わせが来るホームページ」に共通する7つのポイントを、実務の視点からご紹介します。ホームページの新規制作やリニューアルを検討されている方は、チェックリストとしてお使いください。
問い合わせが来るホームページと来ないホームページの違い
「デザインが良ければ問い合わせが増える」と思われがちですが、実際はそれほど単純ではありません。デザインが洗練されていなくても成果を出しているサイトもあれば、費用をかけて綺麗に作っても問い合わせにつながらないサイトもあります。
分かれ目になるのは、訪れた人が「自分に関係のある会社だ」と感じ、「相談してみたい」と思えるかどうかです。見た目だけでなく、情報の伝え方や導線設計までを含めて考えられているかどうかが、問い合わせ数を左右します。
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① 誰に向けたホームページなのかが明確
問い合わせが来るホームページは、ターゲットが明確です。「誰にでも見てもらいたい」という考え方で作られたサイトは、結果として誰にも刺さらなくなります。
例えば製造業のサイトひとつをとっても、
- 新規取引先を探している企業担当者
- 技術的な相談先を探している企業
- 採用応募を検討している求職者
とでは、知りたい情報がまったく異なります。ターゲットが曖昧なままだと掲載する情報も曖昧になり、訪問者は「自分に関係がある会社なのか」を判断できません。
「幅広い業種に対応できるので、特にターゲットは絞っていません」というご相談を受けることがありますが、対応力の広さと、サイト上での発信の絞り込みは別の話です。むしろ発信するターゲットを一つに絞ったほうが、結果的に問い合わせの質も件数も上がるケースを数多く見てきました。
② 自社の強みがすぐに伝わる
ホームページを開いて数秒で、
- 何をしている会社なのか
- どんな強みがあるのか
- 誰のためのサービスなのか
が伝わるかどうかも重要です。訪問者の多くは、文章をじっくり読み込む前に、パッと見て「自分に必要な会社かどうか」を判断しています。
「創業50年以上の施工実績」「〇〇業界に特化」「企画から運用まで一貫対応」のように、その会社ならではの特徴が明確に打ち出されているサイトは記憶に残ります。逆に、どの会社にも当てはまりそうな表現ばかりでは埋もれてしまいます。
「うちには特別な強みがない」というご相談も多いのですが、実際にお話を伺うと、業界での経験年数や対応の柔軟さ、専門分野への理解など、お客様目線では十分に価値のある強みが見つかることがほとんどです。強みは新しく作るものではなく、すでにある価値を整理して言語化する作業だと考えています。
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③ お客様が知りたい情報が揃っている
企業側が伝えたいことと、お客様が知りたいことは必ずしも一致しません。自社の紹介ばかりに力を入れてしまうのは、ホームページでよくある失敗のひとつです。
訪問者が本当に知りたいのは、
- どのような実績があるのか
- 自社の課題に対応できるのか
- 費用感はどれくらいか
- 依頼後はどのような流れになるのか
といった具体的な情報です。これらが不足していると、興味を持った訪問者も問い合わせまで進めません。
実際にご相談いただくホームページを拝見すると、会社として伝えたい情報は充実している一方で、費用の目安や制作の流れ、対応エリアといった、お客様が不安を解消するための情報が抜け落ちていることが少なくありません。問い合わせが来るホームページは、お客様目線で必要な情報が整理され、わかりやすく掲載されています。
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④ 信頼につながる情報が充実している
特にBtoB企業では、問い合わせの前に「信頼できる会社かどうか」がほぼ必ず確認されます。どれだけ魅力的なサービスでも、信頼性が伝わらなければ問い合わせにはつながりません。
信頼を高める要素としては、
- 制作実績
- お客様の声
- 会社概要
- スタッフ紹介
- 代表者の想い
- 事業への考え方
などが挙げられます。実際にどのような企業と仕事をしてきたか、どのような評価を受けているかが分かるだけで、訪問者の安心感は大きく変わります。ホームページは単なる会社案内ではなく、信頼を築くための重要な営業ツールでもあります。
実績の掲載許可が得られない場合でも、業種や課題、対応内容、得られた成果を匿名化して紹介するだけで十分な説得力を持たせられます。当社の株式会社otetemo様や株式会社協和様のお客様の声のページのように、実際の評価をそのまま掲載できる場合は、それ自体が強力な信頼材料になります。
⑤ 問い合わせまでの導線がわかりやすい
意外と見落とされがちなのが問い合わせ導線です。ホームページを見て興味を持ったとしても、
- 問い合わせボタンが見つからない
- 問い合わせページが遠い
- フォームの入力項目が多すぎる
といった状態では、途中で離脱してしまいます。問い合わせは訪問者にとって決して小さなハードルではないからこそ、できるだけスムーズに行動できるよう設計する必要があります。
「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」というご相談の多くは、実はアクセス解析を見ると集客ではなく導線設計に原因があります。問い合わせへの流れが自然に設計されているか、一度見直してみることをおすすめします。
⑥ ホームページが生きている
更新が何年も止まっているホームページを見ると、多くの人は「この会社、今も活動しているのだろうか」と不安を感じます。毎日の更新が必要というわけではなく、
- お知らせ
- ブログ
- 制作実績
- お客様の声
などが定期的に追加されているだけでも、活動している様子は十分に伝わります。継続的な情報発信は信頼性だけでなくSEOの観点でも意味があります。無理に毎週ブログを書く必要はなく、実績やお客様の声を都度追加していくだけでも、企業サイトとしては継続しやすく効果的です。大切なのは更新頻度そのものではなく、ホームページが現在も活動していることが伝わるかどうかです。
⑦ ホームページの目的が明確
問い合わせが来るホームページは、そもそも目的が明確です。
- 新規顧客獲得
- 採用強化
- ブランディング
- 資料請求獲得
では、必要な構成や導線は大きく変わります。しかし「競合がリニューアルしたのでうちも」という理由だけで進めてしまうと、目的が曖昧なまま、成果も曖昧になりがちです。
リニューアルを検討する際は、まず「問い合わせを増やしたいのか」「採用応募を増やしたいのか」「信頼性を高めたいのか」を整理することが、遠回りに見えて実は一番の近道です。
良いホームページはデザインの前に設計で決まる
ここまでご紹介した7つのポイントに共通しているのは、どれもデザインだけでは解決できないということです。
ご相談をいただく際、いきなりデザインの話から始めることはほとんどありません。まずは、
- どんなお客様に来てほしいのか
- どんな課題を抱えているのか
- ホームページで何を実現したいのか
を整理するところからスタートします。見た目の美しさも大切ですが、それ以上に重要なのは「誰に何を伝え、どのような行動を促すか」という設計です。
まとめ
問い合わせが来るホームページには、次のような共通点があります。
- 誰に向けたホームページなのかが明確
- 自社の強みが伝わる
- お客様が知りたい情報が揃っている
- 信頼性を高める情報が充実している
- 問い合わせ導線がわかりやすい
- 定期的に更新されている
- ホームページの目的が明確
そして最も重要なのは、デザインだけに目を向けるのではなく、ホームページ全体の設計を考えることです。
「ホームページはあるけれど問い合わせにつながっていない」
「リニューアルを検討しているけれど何から始めればいいかわからない」
そんな方は、まず自社のホームページがこれらのポイントを満たしているか確認してみてください。もし現状に課題を感じている場合は、お気軽にご相談ください。港区・品川区をはじめ東京都内の中小企業様のホームページ制作・改善を数多く手がけてきた経験から、目的や課題を整理しながら、成果につながるサイトづくりを一緒に考えさせていただきます。